元兵士の証言 | イラク帰還米兵スピーキングツアー
Study War No More – Ash Speaking Tour 2017
2017年4月25日(火)@立命館宇治高校
主催:立命館宇治高等学校社会科・憲法70周年委員会
イラク帰還兵講演
「9条の無い国の話」
Study War No More 2017 のスピーキング1回目は、立命館宇治高校で2・3年生に向けたものでした。
アッシュからのメッセージを事前に自分たちで翻訳したり、質問を用意したり、アッシュの話の直前に1年生がイラク戦争についてのプレゼンをしたりと、かなり意欲的なイベントでした。
アッシュが話をするにあたって用意された質問は、各クラスから集まったもののなかから選ばれた3つやったんですが、イラク派遣中の話から帰還後のPTSDやDVについて、戦争がなくならないのはなぜだと思いますか?等ヘビーなもの。アッシュには事前に伝えましたが、「時間足らんぞ!」と・・・
放課後には、数人の生徒さんと参加者がディスカッション。数日後に、国際協力に関する自身の取り組みについて発表をするという生徒さんたちと、英語と日本語とを混ぜながら、突っ込んだ話ができました。言葉悪いかもしれんけど、面白かったです。
「少年が軍隊に入って一人前の男になる」という文化のなかで、あるいは、「イラクの人々を助けに行く」という大義名分下の戦地派遣で、兵士として教えられたことは「犯罪」としか分類できないようなことしかなかったこと。帰還した兵士にとって、その家族や友人にとって、「前と同じ」ことなどないこと。IS等がやってること・目指すものはもちろん同意できないにしても、何(十)年もの間暴力と抑圧に晒されてきた彼らが求めているのは何なのか。「テロ」と糾弾される行為の背景に何があるのかを、歴史を踏まえた視点から考えることの大切さ。戦争や軍隊について、こどもや友達とカジュアルに話し合うことの大切さ。エトセトラエトセトラ。
だいぶと走ったスピーキングでしたが、色んな話ができたし、別れ際に再会の約束ができたのも嬉しかったです。
立命館宇治高校では、 War is Trauma の展示も一週間されていました。色んな人があれを見て、色んなことに思いを馳せてくれてはったら嬉しいです。
なーのーに、諸々ばたばたしてしまって写真ゼロです、すいません。
我ながら、ほんまに、もぅ・・・(>_<)
こぶち
【参考】
2017年4月26日 「イラク帰還兵「社会復帰難しい」 京都の高校で抗議 京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20170426000046