高校生企画イベント in 京都 | 2017年4月30日(日)| Study War No More 2017 Diary

元兵士の証言 | イラク帰還米兵スピーキングツアー
Study War No More – Ash Speaking Tour 2017

2017年4月30日(日)in 京都

高校生企画イベントで、戦争と平和、教育について喋ってきました。

3月にあった実行委員の打合せに寄らせてていただき、アッシュが話す内容や、どういう思いでこういうことを続けているかについて、こぶちから少し話しました。
そこからスピーキングの構成を自分たちで考えてくれて、当日には、参加する他の生徒たちがより深くアッシュの話を理解できるように、「イラク戦争」や「州兵」、「PTSD」といったキーになる言葉について、自分たちで調べてつくった資料を用意してくれていました。

聴いてくれている人たちと同じフロアに立っていると、表情がよく見えます。深く頷いたり、目が見開いたり。アッシュは、反応を見ながら話を進めていくタイプなので、これは非常に有難かったです。

この日のプログラムは、アッシュの話のあとに、参加者同士でグループをつくってディスカッションをするというもの。最後に、それぞれのグループで話しあったことを全員に共有してくれました。

アッシュの話を聴いて、「知る」ということの大切さを確認し、そこから自分たちの日常を捉えなおす力があって。「なんでこうなるんだ」から、すべきことだけやなくてできることの話をして、未来を見据えながら現在の自分として何ができるかを考えて・・・

もう、ほんま、高校生たちすごいです。
でもって、それを支えるおとなたちがすごいです。

スピーキング2時間っていうのはよくあるプログラムですが、熱にあてられてもて・・・半端ない疲労でした。午後のプログラムに参加できんかったのが、めっちゃ残念。
でも、きっと、午後にも、でもってこれからも、今日聴いた話や感じたことを持って進んでいってくれはるんやろうな、と、希望を感じられた日でした。

こぶち

 
 

 
 
 
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War is Trauma展示スケジュール | War is Trauma について
 
 

9条の無い国の話 @ 立命館宇治高校 | 2017年4月25日(火)| Study War No More 2017 Diary

元兵士の証言 | イラク帰還米兵スピーキングツアー
Study War No More – Ash Speaking Tour 2017

2017年4月25日(火)@立命館宇治高校
主催:立命館宇治高等学校社会科・憲法70周年委員会

イラク帰還兵講演

「9条の無い国の話」

 
 
Study War No More 2017 のスピーキング1回目は、立命館宇治高校で2・3年生に向けたものでした。

アッシュからのメッセージを事前に自分たちで翻訳したり、質問を用意したり、アッシュの話の直前に1年生がイラク戦争についてのプレゼンをしたりと、かなり意欲的なイベントでした。

アッシュが話をするにあたって用意された質問は、各クラスから集まったもののなかから選ばれた3つやったんですが、イラク派遣中の話から帰還後のPTSDやDVについて、戦争がなくならないのはなぜだと思いますか?等ヘビーなもの。アッシュには事前に伝えましたが、「時間足らんぞ!」と・・・

放課後には、数人の生徒さんと参加者がディスカッション。数日後に、国際協力に関する自身の取り組みについて発表をするという生徒さんたちと、英語と日本語とを混ぜながら、突っ込んだ話ができました。言葉悪いかもしれんけど、面白かったです。

「少年が軍隊に入って一人前の男になる」という文化のなかで、あるいは、「イラクの人々を助けに行く」という大義名分下の戦地派遣で、兵士として教えられたことは「犯罪」としか分類できないようなことしかなかったこと。帰還した兵士にとって、その家族や友人にとって、「前と同じ」ことなどないこと。IS等がやってること・目指すものはもちろん同意できないにしても、何(十)年もの間暴力と抑圧に晒されてきた彼らが求めているのは何なのか。「テロ」と糾弾される行為の背景に何があるのかを、歴史を踏まえた視点から考えることの大切さ。戦争や軍隊について、こどもや友達とカジュアルに話し合うことの大切さ。エトセトラエトセトラ。

だいぶと走ったスピーキングでしたが、色んな話ができたし、別れ際に再会の約束ができたのも嬉しかったです。

立命館宇治高校では、 War is Trauma の展示も一週間されていました。色んな人があれを見て、色んなことに思いを馳せてくれてはったら嬉しいです。

なーのーに、諸々ばたばたしてしまって写真ゼロです、すいません。
我ながら、ほんまに、もぅ・・・(>_<)  
こぶち
 
 
【参考】
2017年4月26日 「イラク帰還兵「社会復帰難しい」 京都の高校で抗議 京都新聞
 http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20170426000046

 
 

 
 
 
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リビング・ライブラリー

J高校3年生向けの「リビング・ライブライ―」で本になり、アッシュやアーロンの話をしてきました。

リビング・ライブラリーとは、

ひとりの人間を「図書館」に見立て、「本」に書かれている色々なことを読むように、「生きている図書館」である人の話を聴く時間。

とのことです。

本来は、当事者が本になることで、社会のなかの色々なことを広く共有する取組みやと思うのですが、そこにペロッと、非当事者本として混ざってきました。

できるだけ普段の喋り言葉に置き換える(たつもりの)準備をしていきましたが、それでも難しかったようです。ちょいちょい「?」が見えました。。。

後からわかったことですが、なかには、映画『アメリカン・スナイパー』を見たという生徒もいたようです。そのおかげで、PTSD等の話も理解しやすかったようなんですが、、、

『アメリカン・スナイパー』かぁ・・・

映画等のサブカルや、報道を通した戦争や軍隊・兵士の「イメージと現実」の話をもっとすればよかった、と後悔。(元)兵士の「自慢文化」の話もしとくべきやった、と後悔。そもそも、クリス・カイルともクリント・イーストウッドとも一緒にされたくないなぁ、ともやもやもやもや・・・

まぁ、でも、あれだけを見て考えるのではなくて、アッシュやアーロンの話も含めて戦争や兵士のことを考えてもらえるようになったのであれば、話に行ってよかったんではなかろうか、と無理やり納得しておきます。

今年の本は10冊。生徒は、好きな本2冊を自分で選んで聴きに来ました。

ってことで、この数時間でアメラジアンの話と米兵の話を聴いた生徒がいたそうです。高校3年生の偶然体験としては、すごいことです。

恐るべしリビング・ライブラリー。。。

こぶち