[info] トラウマと創造性―帰還兵の語りとアート活動を通して― | Study War No More @ 一橋大学佐野書院 | 2017年5月9日(火)

元兵士の証言 | イラク帰還米兵スピーキングツアー
Study War No More – Ash Speaking Tour 2017

トラウマと創造性

―帰還兵の語りとアート活動を通して―

トラウマ(心の傷)は、いかに語られ、聞かれるのか。それを探求する多様なかたちのなかには、出会うこと・ともに過ごすこと・言葉を交わすこと・アートを一緒に経験することなども含まれます。本研究会では、イラク戦争の帰還兵(元アメリカ軍兵士)であり、アーティストでもあるアッシュ・キリエ・ウールソンさん(Ash Kyrie Woolson)をお招きして、戦争と軍隊のなかでの経験や、帰還後のアート活動、家族との暮らしなどについて、お話しいただきます。また、帰還兵たちのアート作品の鑑賞や、皆さんでのディスカッションをはさみ、戦争や軍隊について、トラウマとその表現について、考える場をつくっていきたいと思います。

参加費無料、日本語通訳あり、終了後懇親会あり

14:00~会場にて、 War is Trauma の作品を展示します。

  • 会 場:一橋大学佐野書院
  • 日 時:2017年5月9日(火) 15:30~17:30【日本語通訳つき】
  • 主 催:「トラウマと創造性」研究会実行委員会
  • 共 催:科学研究費基盤研究(A)『トラウマとジェンダーの相互作用:精神病理・逸脱・創造性』(研究代表者・一橋大学社会学研究科・宮地尚子)
  • 協 力:「兵士の語りとアート」をつくる会
  • お申込み・お問い合わせ:
         参加費無料。事前申し込みは不要です(懇親会参加ご希望の方は、なるべく事前にご連絡ください)。その他お問い合せは、jelzen82@gmail.com(中村)まで。
  • アクセス:一橋大学佐野書院
         http://www.econ.hit-u.ac.jp/~coe-res/paper_doc/sano.pdf  
         東京都国立市中2-17-35 Google Map  
         JR中央線国立駅南口より、徒歩約12分です。
         一橋大学西キャンパス(駅からみて右側)を通り過ぎたところを右に曲がってください。
  • チラシ: |
 

アッシュ・キリエ・ウールソンさん略歴

18歳のとき大学進学費用を得るためウィスコンシン州の州兵に入隊。大学在学中の2003年から1年間イラクに派遣される。2005年に退役。2009年からIVAW(反戦イラク帰還兵の会)の32支部長。2007年ウィスコンシン大学美術学学士、2011年オハイオ州立大学美術学修士。専門は写真、グラフィックデザイン、副専攻は比較文化論。陶器の制作・展覧会も行なっている。2011年ウィスコンシン大、2013年エッジウッド・カレッジ(ウィスコンシン)などで非常勤講師(写真、2Dデザイン)。2010年からアメリカ各地の美術館や、日本、ロシアなどで展覧会に参加。2012年からナショナル・ベテランズ・アート・ミュージアム(シカゴ)の美術委員会共同議長。
→詳細は、https://ashkyrie.com/   をご参照ください。

War is Trauma について

会場に展示するのは、War is Trauma という34枚のポスターから成るポートフォリオ(作品集)です。帰還兵たちが、多国籍のアーティスト集団Justseedsと共同制作したものです。ポスターという形態は、2010年11月に始まったアート・プロジェクト”Operation Exposure”に由来しています。兵士による軍への抵抗運動や、兵士やイラク・アフガニスタンの人々の抱える心身の傷、兵士による軍隊内外での性暴力など、戦争や軍隊をめぐる物事のなかでも目に見えにくいものを可視化するために、街なかにポスターを貼っていくプロジェクトです。また、ポートフォリオの表紙は、combat paperと呼ばれる手漉きの紙で、帰還兵たちが兵士時代の軍服や教科書などを解体し、それらを紙へと再生させるプロジェクトによって生み出されたものです
War is Trauma の全作品が以下のリンクから閲覧・ダウンロードできます。
http://www.ivaw.org/war-is-trauma  
→Operation ExposureとWar is Traumaについては以下をご参照ください。
https://www.flickr.com/photos/visualresistance/sets/72157625415031372/  

「兵士の語りとアート」をつくる会について

英語名Travelling Warriors in Japan、ウールソンさんの日本での活動に関わっている団体です。イラク戦争とアメリカ軍にとどまらず、さまざまな戦争と軍隊の帰還兵と出会って語り合う場をつくるため、戦争や兵士や帰還兵について自分たちの生活のなかで語り合えるような言葉や方法をつくるために活動しています。結成は2016年ですが、2012年からウールソンさんの日本での語りとアート作品展示のツアーに関わってきました。2017年のツアー「Study war no more 2017」は4月22日~5月12日の予定です。
→ウェブサイト http://travelling-warriors.com/
 Facebook  https://www.facebook.com/TravellingWarriors/
 Twitter  https://twitter.com/TravWarriors/

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