パネル展示&上映会@一橋祭ご報告(11月2日~4日)

一橋大学で開催されたパネル展示&上映会の報告が届きました。(ここ から転載)
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みなさま

関東サポーターの中村です。
木村さん、昨日は大変お忙しいなかはるばる国立までお越しくださって本当にありがとうございました。
あまりゆっくりご案内することはできませんでしたが、文化祭の雰囲気を楽しんでいただけたようでしたらとても嬉しいです。

さて、木村さんからのご報告にもありました通り、私たち一橋大学大学院の院生有志4人で、11/2~今日までアーロン・アッシュの作品パネル展と『IVAW明日へのあゆみ』上映会を行いました。

来場してくださった方は三日間で200名を超え、反響の大きさに私たちも驚いています。
かと言って混み過ぎるわけでもなく、関心を持ってくださった方とはじっくりとお話を聞くことができ、良い雰囲気で進められました。
特に今日は、たくさんの若い方々が関心を持ってくださったのがとても嬉しかったです。
また、上映の時間外でも「映像を見たい」と言ってくださる方がちらほら居たので、喜んで上映しました。

また、今回企画した院生4人は、それぞれ戦争・軍隊の研究やイラク反戦運動などに関わっています。それぞれの専門を活かし、イラク戦争の年表、イラク帰還兵とヴェトナム帰還兵の反戦運動、アフガン・イラク帰還兵の心の傷、劣化ウラン弾による被害、イラク国際戦犯民衆法廷・イラク戦争検証委員会、自衛隊とイラク戦争という6つのテーマでパネル発表をしました。皆さん結構じっくり読んでくださり、色々な角度から関心を持てる企画にできたかなと思います。

全国ツアー前にたくさんの方々にアーロンとアッシュのことをご紹介することができ、企画した私たちとしてもほっと胸をなでおろしております。

展示や会場の風景を何枚か写真に撮りましたので、宜しければご覧ください。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.420625981324144.109779.100001302367796&type=1&l=8a1b6350e8
(※こちらのアルバムは、Facebookのアカウントをお持ちでなくてもご覧になれます。写真をクリックすると拡大します。)

以上、ご報告まで。

中村江里

パネル展示&上映会@一橋祭ご報告(11月2日~4日)
Aaron Hughes “Dust Memories”, “Tourist Photographs”
小さな連作になっている”Dust Memories”は、彼がクウェートからイラクへ物資を運ぶ任務をしていた最中の光景を思わせます。この中には子どもの絵が出てきますが、アーロンは、まだイラクに行って間もないころに「手にパンを持たず、足に靴を履いていない子ども」を見かけ、この子たちを助けるために来たのだと思ったそうです。が、しばらく経っても子どもたちがそのような状態のままであることを見て、アメリカ軍はイラクに人びとを助けに来たわけではない、ということを考えたそうです。

パネル展示&上映会@一橋祭ご報告(11月2日~4日)
Ash Kyrie “Transfer’s of War”
アッシュの作品は、ニューヨーク・タイムズ紙やロサンゼルス・タイムズ紙などの主要紙で使われている報道写真を元にして作られたものです。彼は、これらの新聞から1年以上かけて画像を集めてみて、そこに「穏やかな介入」と「抽象的な爆発」と「犠牲」の3種類の典型的なイメージしかないことに気づきました。「穏やかな介入」は、残虐性・暴力性を排除された兵士の写真を、「抽象的な爆発」は、爆発の下で失われていく命が排除された写真を指し、そして「犠牲」は、西側の軍事行動による犠牲も西側兵士の犠牲も表されず、”敵”を強調するために使われる犠牲者のみの写真を指しています。このようなメディアによる戦争イメージが、自分の記憶の中の戦争イメージといかに違うかにアッシュは関心を持っていると言っています。

パネル展示&上映会@一橋祭ご報告(11月2日~4日)
今回企画した院生4人は、それぞれ戦争・軍隊の研究やイラク反戦運動などに関わっています。それぞれの専門を活かし、イラク戦争の年表、イラク帰還兵とヴェトナム帰還兵の反戦運動、アフガン・イラク帰還兵の心の傷、劣化ウラン弾による被害、イラク国際戦犯民衆法廷・イラク戦争検証委員会、自衛隊とイラク戦争という6つのテーマでパネル発表をしました。
皆さん結構じっくり読んでくださり、とても嬉しかったです。

パネル展示&上映会@一橋祭ご報告(11月2日~4日)
関連図書コーナー。イチオシは、ジョシュア・キー 、ローレンス・ヒル(構成)、井出真也(訳)『イラク米軍脱走兵、真実の告発』合同出版、2008年。難民認定を求めてカナダに脱走したイラク帰還兵の話ですが、彼の生い立ちから現在までの思考の過程が追える、とても刺激に満ちた本です。

パネル展示&上映会@一橋祭ご報告(11月2日~4日)
11月3日は、『IVAW明日へのあゆみ』の監督・木村修さんにお越しいただき、お話を伺いました。11月末から始まるアーロン・アッシュの沖縄集会のご準備で大変お忙しい中、IVAWの活動に関心を持った経緯や二人の作品解説などをしてくださいました。