11/26大阪集会がご覧になれます|Aaron & Ash Speaking Tour 2012

全国のサポーターの皆さんへ。遅ればせですが新年おめでとうございます。さっそくですが各方面に反響を広げている全国ツアーの映像がご覧いただけます。イラク平和テレビ局in Japanの皆さんが、昨年の大阪集会を手際よくまとめてくれてインターネツト配信されているのでご紹介します。
 同局は、イラクの労働者・市民が設立した独立市民メディア・サナテレビと連携し、毎週日本語吹き替え版でイラクの現地映像を発信して注目をあびています。私も微力ながら設立来応援させていただいています。下記をクリックされたら三分間無料で冒頭部分がご覧になれます。月・500円で毎週・全編ごらんいただけます。
どうかこの機会に、イラク平和テレビ局に一目おいていただければ幸いです。どうかまず3分、お試しください。
http://peacetv.jp/

下記は、同メールマガジンです。二人の発言内容がよく記録されていて貴重です。同局の了解をいただいて
貼り付け・転送いたしますので、どうかご参照ください。
木村 修・記

【1】2013年 1月12日配信:反戦イラク帰還兵 戦争そして人間の和解を求めて 大阪集会 
★2012年11月26日、全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)は来日したIVAW(反戦イラク帰還兵士の会)のアーロン・ヒューズさんとアッシュ・キリエさんを招いて大阪で交流集会を開きました。

☆二人はまず、イラク占領に送り込まれた経験から占領の本当の姿を伝えました。軍隊は市民守ることはなく、兵士自身を暴力に駆り立てながら人間性を破壊していったのです。そして沖縄のオスプレイ配備反対行動に参加しての感想と反基地運動やイラクの労働運動との交流の経験を語ってくれました。アーロンさんは、沖縄とイラクが米軍基地を非暴力の運動で封鎖したただ2つの場所であることを報告し、沖縄・イラクの反戦運動、労働運動との連帯を訴えました。

◆イラクの戦場に送り込まれた2人の体験は衝撃的です。アーロン・ヒューズさんは、大学進学のために経済的理由からイリノイ州兵に入隊しました。そして2003年1月30日、イリノイ大学在学中に陸軍州兵として召集され、バスラなどの油田地帯への輸送作戦に従事させられました。

◇まず、軍隊そのものがとても非人間的な組織です。米軍の現役兵士の50%以上がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいます。帰還兵の自殺率は一般と比べて常に高いです。アーロンさん自身も戦地のイラクに派遣された時、防弾チョッキさえ支給されませんでした。「兵士ですら人間としてまともに扱われなかった」と言うのです。

●アーロンさんは「イラクの子どもたちを助けるためにイラクに派遣された」と信じていたのに、「子どもたちが寄って来ても車列を止めずに走り続けろ」と指示をされ、「100メートル先の子どもにも気をつけろ」と表示がしてありました。「シカ注意」とか「サル注意」の標識と同じです。イラクの子どもたちは米軍にとっては動物と同じ扱いをする対象だったのです。

◎アッシュ・キリエさんも、18歳と2カ月で大学進学費用を払うために州兵に入隊しました。大学へ3年通った2003年、ナーシリーヤ近くの戦闘へ部隊とともに1年間派遣されました。

★ある時、軍用車列の先頭の車に配置されたアッシュさんは、攻撃を受けたイラク市民の乗用車を見つけました。中のガラスは家族の血で真っ赤でしたが、1人の女性はまだ生きていて、何とかそこから抜け出そうともがいていました。彼はその市民を助けようと自動車の速度を落としたのに、上官が「この車を止めてはならない。ハジのために車を止めてはならないんだ」と命令しました。彼はこの人達を見捨てるしかありませんでした。(「ハジ」は米軍がイラク人に対して使った蔑称)

☆本当に軍隊というものがいかに非人間的な存在であるかがひしひしと伝わってきます。

◆さらに2人は日本とイラクの平和と人権の運動の交流の体験を語ります。沖縄を訪問したばかりの2人は、オスプレイの強行配備に反対する沖縄の反基地運動の現場で交流をしました。「米軍基地に対する抵抗運動に触れることができ非常に心が動かされ頭が下がる思いでした」とその感動を語ります。

◇それとともに、アッシュさんは「『ヤンキー・ゴーホーム』と相手に対して怒鳴りつけるのではなく沖縄の人たちがアメリカ兵と痛みを共有できるように親近感を持てるメッセージを送れないでしょうか。怒鳴りつけている相手であるアメリカ兵も傷ついているしもちろん彼らもオスプレイによって殺されるのです。」と発言します。グローバル資本によってイラクでも沖縄でも、そして貧困のゆえに軍隊に入らざるを得なかった米国の人々も、同じ99%の側の連帯を考えるべきだという提案だと思います。

●アーロンさんは「世界の中で私が知る限り、軍事基地を封鎖した例は2つしかありません」と語ります。沖縄では市民が基地の門を占拠して封鎖しました。そしてもう一つは、イラクの電気労働者が発電所を支配しようとした米軍に対して、労働者が発電所を占拠して、米軍を追い出しました。アーロンさんは「イラクの人たちが持っていた強さというものは沖縄の人たちが持っている強さと全く同じものです」と訴えます。

◎2013年1月、イラクから石油労働者のアブ・ワッタンさんが来日します。イラクの石油労働者は占領軍の脅迫にも負けず、労働組合を結成し、デモ、団体交渉を展開しストライキで闘ってきました。その力が2011年12月での全占領軍の撤退を勝ち取り、現在はグローバル資本によるイラクの石油支援略奪に反対する闘いの先頭に立っています。IVAW、沖縄の反戦運動と連帯し、イラク石油労働者連帯ツアーを成功させましょう。

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※動画詳細は、メディア欄に掲載しています。